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HR624 MK2
High Resolution Active Studio Monitor
日本語オーナーズマニュアル
O W N E R ’ S M A N U A L
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安全上のご注意(重要) 1. 指示をお読みください。 12. カート、スタンド、トライポッド、ブラケット、テー ブルには付属のもの、もしくは推奨されたものをご使 2. マニュアルは大切に保管してください。 用ください。カートで運搬する際には、落下による損 3. すべての警告にご注意ください。 傷を防ぐため、カートと本機がしっかり固定されてい ることをご確認ください。 4. 指示をお守りください。 13. 落雷の発生時や長期間使用しない場合には電源コード 5. 製品に水分を近付けないでください。 を抜いてください。 6. クリーニングには乾いた布をご使用ください。 14. 電源コードやプラグの破損、本機の落下(あるいは本 7. 換気口が塞がれないようにしてください。マニュアル 機の上に何かを落としてしまった場合)、水分の混入(雨 に指定された場所に設置してください。 に晒された場合など)により、本機が正常に作動しな 8. 暖房器具やパワーアンプなど、熱源の周辺に本製品を くなった場合には修理が必要となります。本機の修理 に関してはすべて、資格を持つサービススタッフにご 設置しないでくだ
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Owner’s Manual はじめに この度は Mackie HR624 MK2 スタジオモニターをお求め • アンプは、スピーカーによって最大の音響出力が得ら 頂き、誠にありがとうございました。オリジナルの HR624 れるように、また、過負荷によるスピーカーのダメー スタジオモニターは、当時のフラッグシップモデルである ジの危険性を最小化するように設計されています。 HR824 の姉妹品として 2001 年に発売されましたが、今回、 • 製造過程においてドライバ間に生じ得る許容誤差を補 私達はさらなる精確さと低域のレスポンスの向上を追求 正するため、アンプ個々のゲインと周波数特性は手動 し、現代的なコンポーネントの導入とともに HR624 MK2 で微調整されています。45 Hz から 20 kHz に渡ってス を設計しました。 ムーズな周波数特性が実現されています。 • アンプの出力とドライバを結ぶケーブルは最小限に留 高品位のための投資 ... められています。アンプのダンピングファクターが長 いスピーカーケーブルの抵抗によって損なわれること 私達は HR624 のモデ
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1. ミキサー、プリアンプ、その他のソースからのライ キャビネット ... ンレベルの信号を、SIGNAL INPUT [1](1 ⁄ 4 インチの キャビネットはピアノのような黒い光沢の MDF ウッド PHONE、XLR、または RCA端子)に接続します。 材で組み立てられています。内部の支柱が、筐体の強度と 2. 同梱の AC電源コードをモニター後面の IECソケット [7] 剛性(硬さ)をさらに増大しています。オープンセル構造 に接続します。もう一方の端は、電圧切り替えスイッチ の断熱フォーム材が筐体の内側を埋めており、これが内部 [11]の設定に適した電圧を供給する ACコンセントに接 の反響を吸収して、定在波の発生を抑えます。キャビネッ 続してください。 トの底面にはマウントに用いる部品が埋め込まれていま 3. 後面パネルの POWER MODE [6]スイッチを ONにしてく す。OmniMount 社の WB-60 ブラケットを使用して、壁掛 ださい。前面パネルの電源スイッチ [9]は押し込まれて け設置が可能です。 いないので、パワーアンプはスタンバイモードとなり
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Owner’s Manual 120 QUARTER SPACE HALF SPACE WHOLE SPACE CONSOLE CONSOLE CONSOLE SPEAKERS AWAY SPEAKERS IN CORNERS SPEAKERS AGAINST WALL FROM WALLS A B C ACOUSTIC SPACE APPLICATIONS 10kHz LOW CUT 0dB +2dB 0dB –2dB 3dB 0dB – 4dB – –2dB 49Hz 80Hz 20 100Hz LOW FREQ ACOUSTIC SPACE HIGH FREQ DESIGNED BY MACKOIDS IN WOODINVILLE, WA, USA • MANUFACTURED IN CHINA • FABRIQUE EN CHINE • COPYRIGHT ©2007 "MACKIE", "FR SERIES" AND THE RUNNING MAN FIGURE ARE TRADEMARKS OF LOUD TECHNOLOGIES, INC. • PATENT PEN
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色々な設定を試しましょう! 設置 音響的に見ると、個々の部屋は多くの面で異なります。 HR624 MK2 は、垂直に立ててお使い頂くように設計さ れています。スピーカーを水平に(寝かせて)設置する必 後面パネルのスイッチ類に関する設定方法をお読みに 要がある場合は、ウーファーが内向きになるように、つま なった上で設定が行われた場合でも、ご自身の環境には少 り左右のウーファーが近くなるように設置してください。 し異なる調整がフィットするかもしれません。他の設定も こうすることで左右総和の低域出力と全体の音像が良好に お試しください。 なります。 また、設置に関しても「ここが一番」と思われる場所だ キャビネット底面に用意されたマウント用デバイスによ けでなく、他の場所も試してみてください。嬉しい驚きが り、HR624 MK2 を壁掛け設置することが可能です。この あるかもしれません。 場合、OmniMount 社の WB-60 ブラケットをご使用くださ い。カバーすべき空間に合わせ、スピーカーの向きを上下 オープンマインドで部屋の音響や 左右に幅広く調整することが可能です。詳細に関しては
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Owner’s Manual マルチチャンネルの素材をミックスし、またはモニター するためのすべての設備は、pm3 を扱う能力を備えている 目 次 べきです。THX pm3 規格は DVD マスタリング、スウィー トニング(オーバーダビング)、ミキシングに理想的で、 安全上のご注意(重要) ............................ 2 また、放送、音楽、あるいはマルチメディアに関する業務 はじめに ..................................................... 3 設備にとっても完璧です。 クイックスタート ..........................................4 HR624 MK2の THX pm3適合証 リアパネルの詳細 ....................................... 8 私達が HR624 MK2を THX pm3規格適合審査に申し込ん 1. SIGNAL INPUTS .....................................8 だ時、このモ
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リアパネルの詳細 モニターするシグナルの接続は後面パネルで行います。 2. INPUT SENSITIVITY また、ここでは、設置環境に合わせてスピーカーの周波数 特性の調整を行うこともできます。 –10dB QUARTER WHOLE (NORMAL) A C THX での使用の場合、リアパネルのス イッチとコントロールは、この章の各 図に記された THX ポジションに設定し + OFF NORMAL 80Hz 49Hz –2dB 0 2dB STANDBY ON B LOW CUT (NORMAL) (NORMAL) てください。 AUTO HALF ON INPUT ACOUSTIC LOW HIGH POWER SENSITIVITY SPACE FREQ FILTER FREQ FILTER MODE THX = NORMAL 1. SIGNAL INPUTS HR624 MK2 は、入力コネクタにおいてラインレベルの 信号入力端子に接続されたコネクタは筐体の後面から水 信号を受信すると想定しています。 平方向に出るのではなく、下の方に向かって出る形になり • リファレンス
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Owner’s Manual 低域成分を除去すると、全体の出力レベルを幾分か上げ –10dB QUARTER WHOLE (NORMAL) 4. LOW FREQ FILTER ることができます。低域の情報量はアンプ出力全体の中で A C 最も大きな部分を占めています。従って、低域の内容を制 限することにより、幾分か中域のレベルを上げることがで + OFF NORMAL 80Hz 49Hz –2dB 0 2dB STANDBY きます。クライアントが「ラウドな」ミックスを強く望ん ON B LOW CUT (NORMAL) (NORMAL) AUTO でいる場合など、この事実が使えるワザとなるでしょう。 HALF ON INPUT ACOUSTIC LOW HIGH POWER SENSITIVITY SPACE FREQ FILTER FREQ FILTER MODE 10dB QUARTER WHOLE (NORMAL) – 5. HIGH FREQ FILTER THX = 80Hz A C LOW FREQ FILTER スイッチの設定により、レスポンス カーブに低域のロールオ
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逆に、作成したミックスが他の場所において常にブライ サウンドレベルメーターを活用しましょう。まず、どの トに思われる場合、モニター時にハイフリーケンシーのパ レベルでミックスするのかを決めます。そしてそのレベル ワーを追加しましょう。満足する高音域が得られ、結果的 をキープするためにメーターをお使いください。あなたの に高周波成分の少なめのミックスとなるでしょう。 耳にも優しい、より良いミックスとなるでしょう。 ミックス時に使用するモニターの音色特 10dB QUARTER WHOLE (NORMAL) – 性は、そのミックスが他の機器で再生さ 6. POWER MODE A C れたときの聴こえ方に影響します。モニ ターはミックスに対して鏡像効果をもた らす、という点にご注意ください。モニ + OFF NORMAL 80Hz 49Hz –2dB 0 2dB STANDBY ON B タースピーカーがミックスを「ラウド」に再生してい LOW る C場 UT (NORMAL) (NORMAL) AUTO HALF ON 合、テープに落とされたミックスにはその「ラウド」な部 INPUT A
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Owner’s Manual • シンプルなポートやダクトは、構造上、それらを通る気 • POWER MODE [6]スイッチを ONにして(フロントパネ 流の速度が音速の 5%を超えない範囲に納まり、大きな ルの電源スイッチ [9]が押し込まれている場合)AC電源 信号レベルのときに通気口がヒューヒューと呼吸のよう を供給し始めると、電源と内部の回路とが安定するまで な音をたてないよう、充分な面積を取る必要があります。 の間、ミュート回路が動作します。およそ 4秒後、ミュー トは解除され、HR624 MK2は通常動作を開始します。 • この「充分な面積」という必要性により、ポートの場合 には設計上の課題が生じます。ポートがうまく納まるよ うな充分なスペースをエンクロージャーに確保しなけれ 8. パッシブラジエーター ばなりません。 スピーカーを筐体にマウントした場合、コーンの後部か パッシブラジエーターは、一般的なスピーカーシステム ら放射されるエネルギーの扱い方には、二通りの方法があ に見られるポートにとって替わるものです。シンプルな ります。すなわち、スピーカーシステムの低域パフ
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フロントパネルの詳細 9. 電源スイッチ 前面のパネルで HR624 MK2 をオンオフする場合には、 このスイッチをお使いください。リアパネルの POWER –10dB QUARTER WHOLE (NORMAL) [6] スイッチの設定により、機能は以下のように異 MODE A C なります: • リアパネルのPOWER MODEスイッチがSTANDBYにセッ –2dB 0 +2dB Oト FFされ NOて RMい ALる場合、前面の電源スイッ 80チ Hz [9]は4無 9Hz効とな STANDBY ON B LOW CUT (NORMAL) (NORMAL) AUTO ります。スイッチを囲むリング [10]は常に消灯となりま HALF ON す IN 。 PUT ACOUSTIC LOW HIGH POWER SENSITIVITY SPACE FREQ FILTER FREQ FILTER MODE • POWER MODEスイッチが ONにセットされている場合、 前面の電源スイッチによって HR624 MK2をオンにし たり STANDBYモードに戻したりすることができ
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Owner’s Manual 過熱保護 クリーニング あらゆるアンプは熱を発生しますが、HR624 MK2 は電気 的にも温度的にも効率がよくなるように設計されています。 キャビネットを包むプラスチックの防護フィルムを剥が します。 • 何らかの理由でヒートシンクが熱すぎる状態になった場 合は温度スイッチが作動し、HR624 MK2はスタンバイ ノート:プラスチックの防護フィルム モードに切り替わります (電源スイッチを囲むリング [10] はずっとそのままにしておいても構い が消灯します) 。 ません。あるいは、外装仕上げを防護 • このような場合は、キャビネット後部での空気の流れが するため、設置台と接触する面のフィ 妨げられていないかどうかを確認してください。 ルムを剥がさずにおいても構いません。 いずれにせよ、キャビネットの移動や修理のための運搬な • ヒートシンクが安全な温度にまでクールダウンするとス どの際に再び使用できるよう、剥がしたフィルムはきちん イッチはリセットされ、通常の動作が回復します。 と保管しておきましょう。 HR624 MK2 のピアノのような黒い光沢仕上
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音質に問題がある ... サービス情報 • プラグが、インプットジャックに完全に挿入されていま すか? 1/4インチの TSまたは TRSプラグをお使いの場 モニタースピーカーに異常があると思われた場合、修理 合、プラグが完全に根元まで入っていることをご確認く を依頼される前にできるだけのチェックを行ってくださ ださい。 い。ちょっとしたことが原因で故障ではない場合もありま • ラウドで歪んでいるような場合、ミキサー側で信号レベ す。修理に出さずに済むかもしれません。 ルを下げてください。 自明なものも含まれていますが、是非、以下のチェック • 可能であれば、プリアンプの段階でヘッドフォンを用い リストをご参照ください。 て信号ソースを確認してください。既に音質に問題があ る場合、モニターのせいではありません。 トラブルシューティング • 低域が出過ぎ、あるいは不十分ですか?部屋の中を動き 回って低域レスポンスが変わるかどうかご確認くださ い。リスニングポジションがたまたま、部屋の中で低域 電源が入らない ... が強調され過ぎたり、打ち消されたりするポイントに合 • いつものジョーク
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Owner’s Manual 修理 日本仕様のモニタースピーカーの修理は、ラウドテクノ ロジーズ日本支社もしくは提携サービスセンターにて行っ ています。 モニタースピーカーの修理 / メンテナンスが必要な場合 は、次の手順に従ってください。 1. 前頁のトラブルシューティングの内容をチェックして 下さい。 2. テクニカルサポートに電話をするか、 Support.Japan@mackie.com にメールをして「メンテナンス申込書」を請求してく ださい。「メンテナンス申込書」に必要事項をご記入 の上、03-5225-6273へ FAX をしてください。折り返 し RA 番号と送付先のサービスセンターが記載された 修理受付票を FAX いたします。RA 番号はサービスセ ンターへ送付される前に必ず取得してください。 3. オーナーズマニュアルと電源コードは同梱しないでく ださい。修理には必要がありません。 4. 本体を梱包材とともに製品パッケージに入れて、サー ビスセンターへ送付してください。Mackie は輸送上の ダメージを保証することができません。 5. 必ず、RA
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技術情報 アンプセクション HR624 MK2 の仕様 低域バワーアンプ 定格出力(@1 kHz、1% THD): 100 ワット エンクロージャー 定格ロードインピーダンス: 4 Ω 定格THD(1W 〜–1 dB、定格パワー): 0.1 % 材質と構造: 3/4インチ(19 mm)厚MDF構造 スリューレート: 15V/µS 筐体の剛性を高める支柱を内蔵 ディストーション(THD、SMPTE IMD、DIM 100): ピアノのようなブラック仕上げ < 0.035% 高域ドライバからのコントロールされた、かつ広範囲にわ SN比 たる音波拡散を実現するダイカストアルミニウム製エクス (20Hz-20kHz、unweighted、リファレンス100W/4Ω): ポネンシャルウェーブガイド、キャビネットの角における > 101 dB 回折を最小化するZero Edge Baf fle™ 冷却: 対流式 オープンセル構造の断熱「フォーム材」:音響抑制素材が 設計: Monolithic IC、Class AB、 内部反射を吸収、遅延音による音の変化を防止
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Owner’s Manual 参考グラフ アコースティックセクション HR624 Acoustic Space +10 フリーフィールド周波数特性: ±1.5 dB、49 Hz〜20 kHz +9 +8 カットオフフリーケンシー(ロー): –3 dB @ 45 Hz +7 +6 カットオフフリーケンシー(ハイ): –3 dB @ 22 kHz +5 +4 サウンドプレッシャーレベル@ 1m、 +3 +2 –7.5 dBu(パランスインプットへ): 100 dB SPL @ 1m +1 最大ピークSPL(ペア): 115 dB SPL @ 1m dBu -0 -1 最大短期SPL(軸上)、 -2 -3 1/2スペース 80 Hz〜2.5 kHz: 106 dB SPL @ 1m -4 -5 残留ノイズ -6 (最大ゲイン、ソース600Ω、バンド幅20 Hz〜20 kHz): -7 -8 < 8 dB SPL @ 1m -9 -10 20 50 100 200 500 1k 2k 5k 10k 20k 定格ライン入力電圧とパワー Hz 電力消費: スタンバイ
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HR624 MK2 ブロックダイアグラム +15VDC POWER MODE SWITCH ON MUTE V AUTO ref ON/OFF MUTE STANDBY HIGH = MUTE OFF CONTROL LOW = MUTE ON SIGNAL THERMAL SENSE SWITCH LOW AC POWER RING VOLTS SENSE (POWER = WHITE OVERLOAD = RED) POWER SWITCH (FRONT PANEL) HF TRANSDUCER HI-FREQUENCY HF OUT UNBALANCED HI-FREQUENCY THERMAL MODELER DRIVER HF OUT LINE POWER AMPLIFIER HIGH FREQ. INPUT CROSSOVER +2 dB HI-FREQ 2 1 TWEET 0 COMPRESSOR LO-FREQ 3 –2 dB BALANCED SENSITIVITY LINE INPUTS SENSITIVE MUTE LF TRANSDUCER LF OUT THE
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Owner’s Manual 1 Owner’s Manual
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16220 Wood-Red Road NE • Woodinville, WA 98072 • USA United States and Canada: 800.898.3211 Europe, Asia, Central and South America: 425.487.4333 Middle East and Africa: 31.20.654.4000 Fax: 425.487.4337 • www.mackie.com E-mail: sales@mackie.com ラウドテクノロジーズ日本支社 〒162-0833 東京都新宿区箪笥町 44 番地 OH 神楽坂ビル 5F TEL.03-5225-6253 FAX.03-5225-6273 http://www.mackie.com/jp E-mail: Support.Japan@mackie.com